☆カイロの6日間☆

●●●part1●●●

夕暮れのカイロ

◆1日目◆
【成田~ミラノ~カイロ】

まず最初に今回の旅行の日程を記しておきます。あまりに複雑なので忘れる前に・・・。
2004年12月6日出発 【成田】~【ミラノ】~【カイロ】~【ローマ】~【パリ】~【ミラノ】~【アムステルダム】~【成田】の8泊10日。
利用航空会社はアリタリア航空(※ミラノ~アムスはKLM、アムス~成田はJAL)。ホテルはカイロ:ラムセスヒルトン、パリはホテル・ブルガンディ(マドレーヌ寺院そば)。

ほとんどの人が一度は見たいと思う「エジプトのピラミッド」。

もちろん私もその中の1人ですが、例の「ルクソール事件」がトラウマで、ずっと二の足を踏んでました。

でもあれからエジプトも観光地の警備は厳重になり(そこら中にツーリストポリスが)、そろそろ行こうかな?って実は2年くらい前から考えていたのですが、

ヨーロッパからのカイロへの飛行機の到着時間や出発時間が真夜中ということもあって迷っていました。

でも旅行会社に迎えに来てもらうということで難題解決。ホテルと送迎を国営の旅行会社に頼みました。

更に、当初予定していたエアフラが取れなかったことで、私としたことが日程計画を間違えてしまい、カイロだけに5泊ということになり丸4日半もどうすれば?

という問題もネットで見つけた旅行会社(サロンゴさん)に現地発着ツアーを依頼し、これで準備万端!それが出発1週間前のこと。そして・・・、友人に冗談半分に「1日2日でも一緒に来ない?」とメールすると・・彼女はなんとその気になり・・・私が1ヶ月かけてチビチビ予約したものを、たった半日でやってしまうという離れ業(?!)で4泊6日(カイロのみ)の彼女との半分2人旅となりました。

しかし、誘う方も誘う方なら、来るほうも来る方!?
ただ、もう時間がないとの理由で、旅行会社からはホテルの予約ができずネットで別のホテルを予約。

送迎も私と同じ旅行会社が無理なので、現地発着ツアーをお願いしたサロンゴさんにお願いしたので、カイロに着いたら即別行動に・・・。

アリタリア航空には過去1度乗ったことがありましたが、ローマ~パリ間の短い距離だけで長距離は初めて。

3-3-3のYクラス機内は、ちょっとゆったりしてるようなしてないような?でも個々についているビデオはいつでもスタートできる9本の映画とたくさんのゲームなどで楽しめそう。

昼便の当日着なので寝ることもないからと持っていった文庫本は読むことなく、映画2本とゲーム(ゼルダの伝説など)で、あっという間にミラノに到着!

そして、ミラノから更に3時間半のカイロへ。
とにかくカイロ着が午前2時30分なので、迎えが来なかったらどうしよう・・・と、とっても不安でしたが、

飛行機を降りてすぐのところに私の名前を書いたカードを持つおじさんがいてまずは「ホッ」。

彼女の方も名前を漢字で書いてあるカードを持つ男性がいたので、私は安心して彼女を見送りました。でも・・・なんか彼女の方の迎えの人の方が感じが良さそう。

おじさんはまず入国VISAの手続きをしてくれました。カイロは入国の際に15ドル分の切手を貼ってVISAの請求をするのですが、

面倒なのかと思っていたら、その切手をなめて貼っただけで、あとはイミグレに行って入国カードを渡し、スタンプをもらうだけと言う簡単な作業。

これに普通の旅行会社は手数料10ドル取ってます。国営旅行社のおじさんは英語のみ。何を話しかけられるのかと思ったら、

「結婚してるのか?」「子供はいるのか?」。おじさんが大阪に行ったことがあるという話を受けて、「彼も大阪にいる」と言うと

「じゃあ、あなたにボーイフレンドいるんじゃないか?」とか「じゃあ、もしかしたら旦那にガールフレンドがいるんじゃないのか?」「いたらどうするんだ?」「エジプト人のボーイフレンドはどうだ?」などなど・・。

やっぱり思ったとおりエロおやじだった!!!

30分ほどでホテルに到着。途中で見えたカイロの三日月はきれいだった・・・。エロおやじがチェックインしてくれて、彼の仕事は終了。もう3時過ぎてるので、早く寝なきゃ・・・。

エジプト考古学博物館

◆2日目◆
【オールドカイロ~タフリール広場~エジプト考古学博物館】

観光初日は前の日があんな時間に着いたので、きっと朝つらいだろうと思ってツアーは入れてませんでした。

が、元気元気!6時には起きて、7時には美味しい朝食をガンガン食べてました!

ホント美味しい!パンも美味しいし、野菜やフルーツがとにかく美味しい!これが5日も続いたら太るな・・・きっと。
午前中はK嬢と別行動。彼女は私が10日の彼女がカイロを発つ日にツアーを入れている「メンフィス・サッカラ」にどうしても行ってみたくて、

この観光初日に「半日コース」を組んでもらっていたので、その間に私は「オールドカイロ」に観光に行き、14時にエジプト考古学博物館の前で待ち合わせをすることになってました。

10時少し前にホテルを出て、ホテルから少し離れたところでタクシーを拾うことにしました。

普通はホテルの前でつかまえればいいわけですが、エジプトではホテル前にいるタクシーは全部「ぼったくり」。相場の3~5倍は取られます。

なので、少し離れた道路まで出たのですが、1台止めてガイドブックを見せ「10ポンド」と言うと、運転手はわからないと首を振り、さっさと行ってしまうのです。

それが更に2台続いたので(10ポンドでもかなりいい値段)諦めてホテルに戻り、タクシーとグルのドアマンに頼むことに。

ドアマンは最初30ポンドと吹っかけてきたましたが、私が10ポンドと言い、結局20ポンドでチップ込みで商談成立。まったく・・・料金メーターがないタクシーばっかりって、どーゆー国よ!!!

エジプトにはほとんど信号がないんです。あちこち車で走った5日間で見た信号機は4本のみ(うち1本はアレキサンドリアで)。

それも歩行者のためではなく車用。だから歩行者はあの車の洪水の中を縫って渡らないといけないわけです。

もちろん車も信号のない道路をどう運転するんだか?まあそんな交通事情ですから運転マナーも最悪!ヒヤヒヤしながらオールドカイロに到着しました。

「カイロの発祥の地」オールドカイロは、コプトのキリスト教会やロシア正教の教会、更にはシナゴーグなどがローマ時代のバビロン要塞に囲まれるように集合しており、

現在9割の国民がイスラム教のエジプトにあって、ちょっと異質な場所です。

ただ、メインである「コプト博物館」は閉館中。その他もあちこち工事で雰囲気も見所もあったもんじゃなく、1時間ほどでそそくさと移動することにしました。

ところで、エジプトでもとにかくたくさんの人があちこちで話しかけてきます。「日本人?」「エジプトは初めて?」。

これはモロッコ・チュニジア・トルコなど他のイスラム系の国でも同様で、とにかくみんな明るいんですよね。アラブ系の民族性なのか?

それとも「日本人に話しかけるといいことがある」という教えでもあるのか???

また、エジプト以外の他の国では声をかけてくるのは男性ばかりでしたが、エジプトでは女性も声をかけきます。

このオールドカイロでも「私は日本語を勉強してます」っていう可愛い女子大学生に声をかけられました。

そうそう、教会の中で座っていたら、通りかかった高校生くらいの男の子が「ウエルカム!」って言ってくれて・・・うれしかった!!!

別の日、チケット切りのおじさんには「日本人か?日本人はグッドだ!」って言われましたが、マナーがグッドなのか?それとも金払いがグッドなのでしょうか?

そういう交通事情なので、地図上では近くて歩いて行けそう・・・と思っても、「命がけで道路を横断しなければいけない」ことを考えると、あちこち行くことができないわけです。

普段は精力的に歩いて周る私も、この国ではなるべく寄り道は避けることに。

まだ待ち合わせまでかなり時間がありましたが、エジプト考古学博物館の近くまで行って、その周りで時間をつぶすことにしました。

幸いにもオールドカイロの中に地下鉄の駅「マリ・ギルギス駅」があり、博物館の近くの駅「サダト駅」まで乗ることにしました。

改札を入ってすぐのところでどちらのホームに行けばいいか迷ってると、ここでも親切な男性が「どこに行くの?」と聞いてくれて、

間違うことなく「サダト駅方面」のホームに行き、進行方向一番前に進みました。

カイロの地下鉄には先頭車両が「女性専用車両」になっているので、男性の視線を浴びるよりはいいか・・・と思ったのですが、女性専用車両はものすごーく混んでました。

ガイドブックやネット、更には旅行会社の注意書きにも「エジプトにはチカンが多いので注意」とあり、やはり地下鉄でもチカンが多いとのことなので、女性専用が混むわけなんしょうね。

また、これもガイドブックやネットにあったのですが、カイロの地下鉄(仏製)は閉まるのがものすごく早く、もたもたしていると乗れない・降りられない、

また体が挟まって周りの人に助けられたなんていう報告がネットにあったので、私も降りる駅が近づいてきたのでドキドキしていたところ、

一番大きな乗換駅である「サダト駅」近くなると、他にも降りる人がたくさんいて、ドア付近はもう押し合いへし合いの超混雑。

でも私もがんばってその混雑に入りこみ、なんとか無事降りることができました。1つ難題クリア!

サダト駅はカイロの中心である「タフリール広場」や「考古学博物館」近くに出入り口があるので、道路を渡ることなく、安全に目的地に行くことができます。

時間は11時半。待ち合わせまでまだ2時間半あるので、博物館近くの「ナイルヒルトン」や「ナイルヒルトンショッピングモール」で時間をつぶすことに。

ショッピングモールでサンドイッチとアルコールご法度なエジプトで人気のドリンク「コクテール」(フルーツジュースを何層にも重ねてある)を食べて、

30分前に待ち合わせ場所である「考古学博物館」へ。

超がつくほど方向音痴の彼女が、果たして無事ここに辿り着けるのか?とっても不安でしたが、「道路渡るの本当に大変だった!現地のおばさんと一緒に渡った!」と元気に現れてホッ。

2人で考古学博物館の中へ。エジプトはしょっちゅう観光の条件(?)が変わるらしいのですが、ここも変わってました。入場料は40ポンド、カメラ不可!

(ちょっと前まではカメラ持ち込み料を取られるもののOKだったのに・・・)更に、博物館内で払う「ミイラ室入場料」は、40ポンドから70ポンドに値上がりしてました。高い!

 オールドカイロのトンネル

博物館は展示物が展示物なので、全体的に地味な雰囲気。

でもその中でもやはり「ツタンカーメン」に類するものは、まぶしいほどの輝きを放ち、特に黄金の仮面は何度見てもずーっと見ていても飽きないほどの美しさで輝いていました。

さすが!!!ただ、「スカラベ」の形の宝飾品は、どうしても「ハムナプトラ」のイメージで、あの殻を破って、生のスカラベが出てきて、人間を食べそうな気がして・・・恐い!

ちなみに「ハムナプトラ」は「何の意味もない、そんな言葉はない」と後でガイドのAhmed君が言ってました。

約2時間で博物館を周り、まだ明るいうちに「あの道路」を渡ろうと決死の覚悟で私の泊まるラムセスヒルトンに2人で向かいました。

彼女の泊まるホテルは反対方向にある「グランドハイアット(最高級ホテル)」なのですが、

ラムセスヒルトンには付属のショッピングセンター「アネックス」やホテルの1Fに面白い土産物屋があるので、一緒に着いてきたわけです。

実際はラムセスヒルトンから博物館まで「道路をうまく渡れれば5分」の距離。

しかし、これはガイドブックにもネットにも書いてあるのですが、この「ラムセスヒルトン」から「博物館」へ渡る道路がかなりの曲者。

ネットでも「スリリング」「決死の覚悟」などなど書いてあり、男性でも「地元のおばさんを見つけて一緒に渡らないと一生渡れないかも?」とあります。

地図で見てもかなり複雑な道路で、全部で4本の道路とバスが頻繁に到着するバスターミナルを横切らないといけないのです。

車は横断者を見つけてもスピードを落とさないし、本当に必死です。タイミングをはずすと一生渡れないかも・・・って、オーバーじゃないんですよ!!!

1本目、2本目・・・バスターミナルも人でごった返してるところにバスがつっこんで来るので、細心の注意を払って横切り、

3本目、4本目は4車線から2車線になるところまで進み・・・クリア!この喜びは言葉には言い表せない!!!みごと生還!

ヒルトンアネックスに「ベネトン」があってエジプト仕様のかわいいTシャツがあるという情報がねっとにあったのですが、

その場所には別の店が入っていて撤退した模様。残念!

でも、入ってすぐ右にある土産物店はエジプトで1番安い値段で売ってるし(他のところと比べて異常に安い。良心的!)、

同じく1Fにはファストフード店、上の方の階には映画館やマクドナルド、なかなか面白いショッピングセンターでした。

彼女がお土産を買い終わり、ホテルに戻るというので、アネックスの前でたまたま止まったぼったくりじゃない普通のタクシーを捕まえ、

10ポンドでホテルに行って欲しいと交渉したのですが、運転手は「グランドハイアット」がわからないと言うのです。

困ってると人が何人か寄ってきて(中には赤ちゃんを抱いた男性もわざわざ来てくれて)運転手に説明してくれて、無事彼女は10ポンドでホテルへ。

私は再びアネックスに戻り、「シェワルマ(エジプトパンとチキンのサンドイッチ)」とコーラを買って部屋でディナー。

  

左はフルーツジュース「コクテール」
上はチキンがはさんである「シェワルマ」付け合せのポテトもピクルスも美味しい!

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