Lisboa&Paris&London 2005
PartⅠ
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リスボンの西、ベレンにて

【初日:最後は汗びっしょり】
 いつものことだけど、何事も最初からうまくいくことはない。今回も1日の終わりがこんなことになるなんて・・・。

 9時35分発のパリ行エアフラに乗るために、成田に着いたのは7時25分。こんな早い時間でも成田空港第1ターミナルはアジア便の出発ラッシュでかなりの人出。

エールフランスのカウンターもフランスの暴動で多少は観光客が減るかと思いきや、すでにかなりの人が並んでいて全く影響なしのほぼ満席。

いつもの後方通路側が取れず、前方通路側をもらったのですが、乗ってみると与えられた4人掛けの席は端と端だけで中2席は空席。

ラッキー!と思ったのもつかの間、2席前の日本人家族の3歳くらいの女の子が13時間奇声を上げっぱなし(ちょっとおー親は何してるのよ!)。

これを消すために仕方なく「北アフリカ音楽」をMAXで聴くハメに。映画は「宇宙戦争」でしたが、この映画でもトム・クルーズの娘がギャーギャーわめきっぱなし・・・とほほ。

しかし、主役の家族はなんでいつも助かるんだろう?
 パリ到着。リスボン行に乗り換え。2時間半のフライトはほぼ満席。

機内食はサンドイッチだったので持って帰って夕食にすることに。
 リスボンの空港のツーリストインフォメーションで明日使う「リスボアカード24時間」を購入。13.5ユーロ。

ついでにバス停からホテルまでの道を聞いたら5分くらいとのことだったので、タクシーかバスか迷ってたのですが、バスにすることに。これが間違いだった!?
 時刻は18時、空港から市内に行く「aero bus(アエロ ブス・・と読みます)」は行ったばっかりで、15分後に来たバスの乗客は私1人。

車内で何かアナウンスがあるのかと思っていたのに、何もなく、15~20分ほど走った頃、1つ目の停留所(と思われるところ)をスルーしてしまった。

「もしかしたら・・・今のところだったのでは?」と思った直後、バスの運転手が「どこで降りるの?」と運転席から声をかけていたので、
「マルケス デ ポンパル」と言うと、
「あっ、ここだよ!」
「えっ?ここ?」
「でも、過ぎちゃったから次のバスストップで降りてね」って、過ぎたって言っても5mくらいなのに・・・!!!

だいたい1人しかいないんだから、もっと早く聞いてよー!
 次のバス停はリベルダーデ大通りらしかったけど、プチパニック状態の私は、どこに降ろされたのかわからず、地図を見ても「?」状態。

こういう時は聞くに限る!ベンチに座っていたかわいいおねーちゃんに「すみませーん!ここどこですかあ?」って、あー恥ずかしい。

親切に教えてもらったのはいいけど、私の泊まるホテルまではかなり遠い・・・。それも上り坂。

キャリーバッグを引っ張り、がんばって坂道を上り、なんとか降りるはずだった「マルケス デ ポンパル広場」に到着。

必死で歩いている途中「両替所知らない?」ってパニクって聞いてきた女の子がいたけど、そんなこと私に聞かれても・・・。
 この日のリスボンは蒸し暑く、コートの中は汗びっしょり・・・。「マルケス デ ポンパル広場」を左に折れると、いままでのは坂じゃないと思えるほどの急な斜度。

心臓破りの坂!うっへー!たぶんキャリーバッグの手を放したら、転がって落ちるだろうな。

必死で上って、最初の信号を渡ったものの、ホテルが見当たらない!?その先を見てもホテルの看板はなさそう・・・で、渡った信号を振り返るとわき道にホテルっぽいものが?

あれがホテルじゃなかったらお手上げだけど、周りにはそれしかないので、最後の力を振り絞って突進すると・・・やっとホテル・ディプロマティコが!頭から顔、汗びっしょりで疲れた顔してチェックイン。

フロントの人は何があったんだと思っただろう?ふう。。。
結局、バス停から5分のはずが、30分以上かかったじゃない!

 19時半。部屋に湯沸しポットとコーヒー等、それにクッキー・チョコレートがあったので(ラッキー!)、それと機内土産のサンドイッチで夕食。やっと落ち着いた。

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ベレンの塔   /  ジェロニモス修道院

【2日目:ラッキーとアンラッキーは紙一重】
 7時起床。ビュッフェスタイルの朝食はいつも食べすぎちゃうけど、今回も朝からお腹いっぱい。

パンがとってもおいしい!
 9時にホテルを出発。一応、今夜参加する現地発着の「ナイトツアー」の集合場所を確認に行ったのですが、いまいちわからない。

ちょうど「マルケス デ ポンパル広場」にツーリストインフォメーションがあったので聞いてみると、

「じゃあ、20時にここで待ってればいいわよ」って言ってくれた。

ラッキー!聞いてみて良かった・・・!?
 リベルダーデ大通りをぶらぶら下り、フィゲイラ広場から15番の路面電車(早速Lisboa card使用)に乗り、リスボンの西にある「ベレン」へ。

乗ったはいいけど、どこで降りれば???

路面電車も車内アナウンスなし。仕方ないので、停まるたびに停留所名を見、「Belem」を確認して飛び降りました。ふう。
 国立考古学博物館(Lisboa cardで無料)を見学、その後、ベレンの塔(Lisboa cardで無料)へ。

歩くにはちょっと遠いかな?気温が更に上がったみたいでかなり暑い。

コートを脱ぎ、歩き続け、ベレンの塔が見えてきた・・・が、そこに行くには電車の線路を越えるために歩道橋を渡らなければいけない。

階段も辛かったのですが、それ以上に「高所恐怖症」の私にはこの歩道橋、恐い!長い!

心臓をバクバクさせながら決死の覚悟で渡り切ったものの、帰りもこれを渡らなければならないかと思うと・・・。
 ベレンの塔からの眺めはとてもきれいで、青空にテージョ川がキラキラひかり、とっても気持ちがいい!

塔は3Fまであったけど、それも恐いので2Fでやめました。
 恐怖の歩道橋を渡ってベレンの町中に戻り、ジェロニモス修道院(Lisboa cardで無料)を見学後、有名なエッグタルトを食べ歩きして、路面電車でリスボン市内に戻りました。

ベレンの塔と雲ひとつない青空

  

いつも行列してる有名なエッグタルト屋さん  /   ベレンの町

  

大統領の別邸   /  路面電車から見た広告  あれがマグネットだったら欲しいな・・♪

 路面電車を「コメルシオ広場」で降りて、アルファマ地区へ。有名な「くちばしの家」(外壁がくちばしのようなブロックになっている・・・だけ)を探し回っていて、

ふと時計を見るともう13時30分。ちょうど腕時計を見るために立ち止まったのがレストランの前で、呼び込みのおじちゃんに誘われるまま外のテーブルにつき、

念願というか「リスボンに来た目的」である「いわしのグリル」を頼みました。

出てきたのは大きないわしが5匹!「ポルトガルに行くなら醤油を持っていくこと」と言われていたし、雑誌にもそうあったけど、ちょうどいい塩味で、醤油なしで完食!

いわし一皿にパン、スプライトとカフェオレを注文して8.5ユーロでした。

 

いわし5匹 /  いわしを食べたレストラン

食事の後、なんとなく上の方(リスボンは坂が多い)に上ったら、カテドラル「Se」があり、その前にあるお土産スタンドのおじさんにくちばしの家の場所を聞くと、

親切に教えてくれたのですが(ここのお土産は他と比べて安かった!おすすめの店)・・・、言われた通りに行ってみると、なーんださっきのレストランの並びじゃん!!

 とってもチャチそうですが、意外に観光客が多い人気スポット

リスボンの繁華街の中心プラダ通りなどを横切って、カモンエス広場経由でピカのケーブルカー(リスボンの風景にはかかせないモノ)の写真を撮り、

引き返して「サンタシュルタのエレベーター」に乗車。またまた「恐いってわかっててなぜそこに行く?」って言われそうですが、やっぱりせっかくだし・・・って、上りました。

が、上ったのはいいけど、やっぱり恐くなって・・・帰りのエレベータが来るまで、下が見えない場所で固まってました。

実は私が固まっていた階の上には更に展望台があり、そこには螺旋階段で行くようになってますが、そんなところ死んでも行かない!絶対!

 こんなの上る人の気が知れない・・・

エレベーターの上から震えながら必死で撮ったリスボン市内

 ピカのケーブルカー

コメルシオ広場のクリスマスツリー
帰国してからテレビでこのツリーのことを知りましたが、62mで世界一だそうです。

その後、せっかくなので地下鉄は使わず、リベルダーデ大通りをぶらぶらと上ってホテルへ。時間は17時半。夜のツアーまで2時間半。

約束の時間より早く、19時35分にツーリストインフォメーションに到着。

窓口のおねーちゃんは男性と長話の最中なので、「まっ、ここで待ってればいいや」とそばに立っていたら、10分後におねーちゃんが外に出てきて(朝の人とは違うらしい)・・・
「ツアーに参加する人?」
「はい」
「ここじゃないわよ!」
「へっ?あっ、あの・・・」(だってー朝の人が・・・と言う間もなく)
「でも、彼ドライバーだから一緒に集合場所に連れてってもらって!」と。
言われるまま着いて行ったものの、朝の話はなんだったんだー?もし当初言われてた20時に待ってたら、ドライバーは行っちゃってアウトだっただろうし。

早く来てて良かった・・・っていうか、ラッキーとアンラッキーは紙一重。
更に、連れて行ってもらった集合場所は私が当初「ここ?」って思ってた場所とは大違い。

もし、朝ツーリストインフォで聞かないで、そこで待ってたら完全アウトだったわけで・・・。なんというか・・・結果オーライってことで・・・。

集合地点ですぐに10人の客と、英仏スペイン3ヶ国語のガイドさんが乗り込んできて「あと2人ダウンタウンでピックアップします」とのこと。

その途中で乗り込んできたのは日本人K夫妻だった(日本語ではないツアーで日本人を見るのはかなりめずらしいのでちょっと驚き)。

ご主人(50半ばくらい?)がロンドン勤務(6年)で、奥さんは日本で介護があるので年に3回ほどこちらに来て2人で旅行するとのこと。

ロンドンの前はL.Aだったが、その時は奥さんも娘さんも一緒に暮らしてたとのことですが、でも奥さま、ぜんぜん、英語ダメだそうです(笑)。
 バスはリスボンのイルミネーションを車内から眺めつつ、午前中に行ったばっかりのベレンの塔でUターンして、

リスボンに戻り、メインイベントである「FADO(ファド)」のレストラン「TIMPANAS」へ。
 「ファド」はポルトガルの伝統歌謡で、ポルトガルの南にあるリスボンでは女歌、北にあるポルトでは「男歌」となり、だいたいが太目の中年女性・男性が渋い声で暗い歌を歌います。

日本で言う「演歌」?スペインで「フラメンコ」を見ずに帰れないように、ポルトガルではやはり「ファド」を聞かずして帰れない。

とはいえ夜遅くから始まるので、1人旅ではムリなのでこういう夜のツアーに参加するわけであります。
 ツアーは「ディナー付」と「ドリンク2杯付」のチョイスができたのですが、たぶん遅いディナーになるだろうと思ってドリンクだけにしたのですが、私以外全員ディナー付。

ドリンクはワインでもOKだったけど、飲めないのでコーラをもらったら、

チーフウェイター氏が「スープでもどう?」って言ってくれて・・・。ありがたくいただきやした。
 「ファド」は女性2人と男性1人が交代で歌い、たまに民謡のような歌を歌いながら踊る一団が出る形式。客のほとんどが観光客。

私たちのツアーの前に北海道からのツアーの(これがお年寄りばかりで、その中に新婚さんが1組)団体がいて、すでにかなり酔っ払って下品丸出し。

彼らは途中で帰ってくれたので、その後、ゆっくり鑑賞できました。
 帰りはホテルまで送ってくれて、時間はすでに23時過ぎ。明日は早いのでさっさと寝ました。


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