今年は“Croatia!” |
【1日目:リカルドは忙しい】
14時発のアリタリア航空でミラノへ。
今年の欧州旅行の行程は、成田~ミラノ(1泊)~ザグレブ経由 ドブロブニク(2泊)~ザグレブ(2泊)~ミラノ経由 パリ(2泊)~ミラノ経由 成田。
ザグレブへは当日到着が可能でしたが、22時半という遅い時間に知らない国・知らない街に着くのは不安なので、ミラノにストップオーバーして1泊することに。
このストップオーバー(途中降機)料金は1万円。「安全を買った」ということになります。
話は前後しますが、例年なら前日までにはパッキングを済ませておくのですが、今年は出発の日の朝に急いで荷物を詰めました。
なぜなら・・・この夏から我が家に暮らしているにゃんこのてんてん君に「旅行に行く」ことを察知されないために。
とはいえ「何か様子がへんだ?」って思ってたかもしれません。
とにかく、朝7時にこれから9日間預かってもらう実家に連れて行った後でパッキングを始め、なんとか荷物をまとめ(洗濯・掃除片付けも終えて)、ギリギリに家を出ることができました(汗)。
今回の旅行は、過去4回(モロッコ・イスタンブール・パルマ・エジプト)旅行してる友達とクロアチアを出るまで一緒で、その後彼女は成田へ私はパリへ。
彼女とはいつも飛行機のチェックインは別々。彼女は窓側、私は通路側をなんとしても確保したい(1~2時間の短時間フライトは別)ので、
最後尾あたりにある2シートが100%取れると言われない限り、隣同士はありえない(笑)。
ホテルの部屋もお互い気を使わないように別々のシングルを取っています。長旅は気を使わないのが一番!
アリタリア航空は結構気に入っていて、安い料金で3都市飛べるのも魅力ですが、機内で好きな時に映画が見れて、その映画の種類も豊富なのが一番気に入ってるところ。
この間乗ったアメリカ系航空会社の飛行機なんか、いまだパーソナルビデオがなく、つる下がった数台のモニターが古い映画を流していて驚きました(古すぎ!)。
ちなみに今回は行きに「プラダを来た悪魔」他計4本。帰りは2本映画を堪能。
それと・・・イタリアンレッドのオレンジジュースがおいしいのと、3-3-3のシートで、機内がゆったりしているのも気に入ってます。
18時半ミラノマルペンサ空港着。市内までは空港バスで約50分。
空港のロビーにあるチケット売り場で往復チケット購入し、出口を出て右端に市内行きバスが停まっているので、かばんを預けて乗り込みました。終点はミラノ中央駅の左側。
私たちのホテルは右側なので、駅沿いにぐるっと回ってホテルを目指しましたが、実は駅周辺は治安が悪いのです(安全を買った意味がない!)。
まだ20時前でしたが、閑散とし、暗く人気のない淋しい通りには若いおにーちゃんたちが20人くらいたむろってて、ちょっと恐い感じ。
「Hotel Madison」は駅から徒歩3分。フロントのリカルドは忙しそうで、私たちの前に来ていたおじさんと後から割って入ってきて
「料金はいくら?」って聞くだけのカップルと無言電話と私たち2人が一度に押し寄せたからでした。
みんなに「5分待って!」といらだちながら、きっと「なんで1人の時に限ってこんなに忙しいんだ!」って内心思ってたんでしょうね。
ホテルを予約する際に、駅前で4つ星・・・にしては安い!と思っていましたが、トイレの水がちゃんと流れないし、部屋は狭いし、お風呂はシャワーブースのみだし。
いったいどこが4つ星?でも1泊だし、場所もいいし、安いからいいか。
機内食を食べたばかりでお腹が空いてなかったので、軽めのものを買いにミラノ中央駅へ。
ミラノ中央駅にはスーパーがあります。以前、パルマに行ったときに利用していて2度目ですが、いろいろと揃うのでとっても便利です。
フォカッチャサンドと飲み物とフルーツとイタリアでしか売っていない「NOVI」のチョコレートを買い(これは自分へのお土産)、夕食と明日の朝の朝食にしました(早朝に出るので朝食は放棄)。
【2日目:1列だったりして!】
ザグレブ行きは9時35分発。6時40分発の空港行きのバスに乗車。
ザグレブまで約1時間半の短いフライトなので、2人一緒にチェックインしたのに、彼女の席は11A、私は12A。
並びじゃなくて2人とも窓側なんて「1列だったりして・・・」って笑ってたら、本当に1列だった!!!
国際線なのに、なんと31人乗りのプロペラ機!!!1列と2列の配置で私の席は最後尾でしたが、飛び立つ前に客室乗務員の女性が来て
「テイクオフしたら席を前に移動して欲しい」と言われ、前から3番目の席に移動。
前の2席は座席のサイズが全く同じ「ビジネスクラス」。小さい飛行機でもほとんど揺れず、快適なうちにザグレブ国際空港に着陸。
空港はクロアチア語と英語の表記があるので、とてもわかりやすい。パスポートコントロールを通って入国し、まず予約してあったクロアチア航空のチケットをピックアップすることに。
プリントアウトした予約表を渡すとすんなりチケットを発券してもらました。
ちなみに予約したチケットは、サイト内で一番安いチケットで往復約8500円!シートアサイン(座席指定)もできます!
日本の旅行会社で予約すると片道16000円(諸税別)と言われ、高いけど安心を取るか、安いけど不安を取るか迷ったけれど、サイト予約の方にして良かった!!!
14時35分発のドブロブニク行きの便まではまだ時間があるし、ちょうどお昼なので、チェックイン&両替を済ませて(クロアチア クーナ 1hk/約22円)、2階にあるレストランへ。
セルフサービスのレストランとちょっと高めのレストランがありましたが、高めの方に入り、私はチキン、友達はイカのフライを注文。
なかなかでありました。食べ終わるとジャストタイム!急いで待合ロビーに。今度は中型クラスの航空機。ほぼ満席でドブロブニクへ。
約50分でドブロブニク空港着。空港から市内へのバスは「飛行機到着後すぐ発車」ということなので、遅れてはいけないと、
急いでかばんを持って外へ出ると出口の前にすでにバスが止まっていて、かばんを預けて乗り込み、片道35hkはバスの中で支払い。
私たちはバスの右側に座ったんですがこれが失敗!左側にはアドリア海に沈む美しい夕陽が!でもまだ3時台なのに陽が沈むのが早くない?
25分でバスは停車。ここが終点の新市街の空港バスターミナルだと思い(普通思う)降りてバッグを受け取り、
「さてこれからどうやってホテルまで行けばいいんだろう?」と辺りを見回すと・・・「新市街空港バスターミナル」にあるはずのない建物が!
「ヒルトンホテル?」確か・・・旧市街のそばにある唯一のホテルがヒルトンだったはず!?ということは、ここは旧市街?そういえばバスにまだ降りてない乗客がいたような?
途中で降りたんだ!!!ふと友達の方を見ると有名な「SOBEおばさん」(※クロアチアにはホテルの他に「SOBE」という民宿が数多くあり、
どこのバスターミナルにもおばさんの客引きがいる。利用すれば安いし、それなりに楽しいかもしれないけど、すでに予約を入れているホテルがあるわけで・・・)につかまって困っていました。
彼女は英語ができるのですが、おばさんのブロークンイングリッシュがなぜか理解できず、逆に同じブロークンの私の方が意味がわかり(笑)事なきを得ました。
おばさん曰く、私たちの泊まる「Hotel Kompas」は「6番のバスで行ける」とのことでした。
市内バスに乗るにはバスチケット8hkが必要なので、近くにあったチケット窓口で購入。
その際に一応「Hotel Kompas」へのバスの番号を聞いてみると・・・「4番のバス」と!!!やっぱりここは窓口のおねーちゃんの方を信じて4番のバスに乗車。
4番のバスは20分に1本のみ。予め乗車の際に運転手さんに「Hotel Kompasに行きたい」と言っておいたので、
わざわざ1つ前のバス停で「次だよ!」と教えてくれて、次のバス停では「ここをまっすぐ行って、コーナーを曲がって50m」と教えてくれました!んー親切!!!
しかし、「地球の歩き方」の地図上ではホテルがいくつかある場所なのに、真っ暗で何もない、人気もない場所。本当にここにホテルがあるのかちょっと不安でしたが、
歩くしかないのでまっすぐ歩いてT字路を「右」に曲がりました。運転手さんは左って言ったようだけど、左は真っ暗で何もない様子。
右の方が人がいるし・・・ってことで。しかし、通りには大きなホテルやレストランはあるものの「Hotel Kompas」はない!少し引き返しカフェのおねーさんに聞くと、
やっぱり左だった!!!さっきのT字路まで戻ると、おじさんがニコニコ話しかけてきて
「どこのホテル?」
「Kompas」
「それならあっちだよ!・・・えーっと、おはようございます!さよなら!」最後は日本語でした(笑)。
「Hotel Kompas」の入り口は真っ暗で、「もしかしたらオフシーズンは休みなんじゃ・・?」って思いながら、恐る恐る中に入り、
建物の一番奥にあるエレベータに乗り込むと、最上階がフロントでした!フロントには客や従業員がたくさんいて(笑)、お部屋は2人とも海が見える「スーペリアルーム」へ。
外はかなり暗くなっていましたが時間はまだ16時台ですし、この辺を散歩しても何もなさそうなので、バスで旧市街に行くことに。
チケットはチケット売り場やキオスクで買うと8hk、バス内で買うと10hk。
ドブロブニクの旧市街は「世界遺産」登録され「アドリア海の真珠」と言われる美しい街。「魔女の宅急便」に出てくる町のイメージと言われています。
城壁に囲まれた白い壁、赤い屋根。1991年の内戦の跡はすでにありません。まっ、夜だからよくわからないけど(笑)。
街をうろうろし、お腹が空いていないので、教会の裏にあるスーパーで飲み物、路地にあるパン屋さんでパンを買いホテルに戻りました。
が!朝早かったのと疲れで意識が朦朧としながら乗ったバスは6番だった!!!乗
ってから少したって「これ・・・違うバスじゃ???」って思い始め、終点で降ろされて間違いだと確信(遅い!)。
しかし、途中で降りたところでわからないので、終点で引き返すのが正解。
ドブロブニクの市内バスは1時間以内なら1枚のチケットでOKなので、すぐに折り返しのバスでまた旧市街に戻り、今度は4番のバスにちゃんと1時間以内で乗車。
今度は無事ホテルに到着できました。最初にSOBEおばさんから聞いた「6番のバス」の情報がボケ頭にこびりついていて、なぜかフラフラっと6番に乗ってしまったのです。
まあ、無事帰れたからいいけど。