2006年8月16日7時頃(小雨)、外でみゃーみゃー言う大きな声が聞こえました。
きっと親が近くにいるだろうって思ってそのままにしていたのですが、
それから1時間近く鳴き続けているので、どこで何がどうしてるのか確認のために、家のドアを開けたところ・・・
家の前の道を隔てたところにある(他人の家の)ボロボロガレージの軒下に雨で濡れた白い塊が大声で鳴いていたのでした!
猫というより、ねずみのような小さな塊は、白い毛が土や雑草にまみれて真っ黒!
このままでは死んでしまうだろうし、カラスもそろそろ来る頃なので狙われたら大変!
急いで、ペーパータオルに包んで実家に連れて行きました。でも私は猫に触ったこともたった1度しかないし、
元々「イヌ派」なので、猫は苦手。実家には猫大好きの妹がいるので、彼女ならなんとかしてくれるだろう・・・と考えたのですが、
さすがに彼女も生まれたばかりの猫は未知の世界ということなので、すぐに徒歩25分のところにあるアニマルクリニックに連れて行きました。
獣医さんには「育てる覚悟はありますか?」と聞かれましたが、その時点ではまさか自分が「猫を飼う」などと思っていませんでした。
ある程度面倒を見て誰かに飼ってもらうつもりでいたので、とりあえず一時的に面倒を見るということを答えました。
でも妹曰く・・・こんなに小さな猫はまだ里子に出せないので、少なくとも2,3ヶ月面倒を見なきゃいけないとのこと。
妹はその前の年に9匹の猫を拾って全部無事里子に出しているので、彼女ならなんとかしてくれるだろう・・・と思っていたのに、
彼女は今、自分の猫(メイちゃん:1月没)がいるので絶対に無理だから、拾った人が面倒見なさい!と!!!
うっ・・・そ・・・ん・・・な・・・!!!
子猫は生まれたばかりで、もちろん目も開いてません。生まれたばかりなのでこれから約1ヶ月、毎日2時間おきに授乳、
夜は寝ていても起こしてミルクをあげなければいけない!・・・ってことは、寝られないってこと!!??
その上、捨てられた場所が悪かったせいか体中カビだらけ。更に、とっても便秘がちなので、糞づまりで死んじゃったら大変!ってことで、
毎週毎週、診察・クスリ・シャンプー・排便補助などなどで病院通い。
獣医さんが言ってた「覚悟」というのは「これからずっと面倒を見る」ということ以前に、体力と精神力、そしてお金がかかるということだったのかも???
ちなみに体についたカビとの戦いは約2ヶ月半かかりました。
その間2回丸刈りにされ、数回部分刈りにされちゃいましたが、なんとかカビは治って、今はきれいな真っ白にゃんこになりました!(金がかかったぞー!)
とにかく私一人では無理なので、昼間は実家の母に預け、朝と夜は私。
2時間おきのミルクもすぐに飲んでくれればいいものを、ほんの10mlの量を(徐々に20mlに)なんと1時間かけて飲んでくれるので(><)
、当然寝不足。仕事中、気を失いそうになったことも。
ベッドで寝ると熟睡してしまうので、子猫がいるリビングの床の上で約1ヶ月寝ていたので、体も痛い・・・。
10日目で目が開き、ブルーのキラキラした目が現れました!
1ヶ月ほどで離乳食になり、2時間毎の授乳がなくなったので、かなりラクになりました。おしっこも自分から砂の上に乗って、
何も教えないのに自らおしっこできました!(天才!?)
名前は男の子なのか女の子なのかわかりにくく、なかなかつけられませんでしたが、16日目に頭にある3つの斑点をとって「てんてん」とつけました。
名前をつけて、苦労して育てていると自然と情がわいてきてしまい・・・。「猫を飼う」なんて夢にも思ってなかったのに!
当初、何人かの友達に「誰か欲しい人に聞いてあげようか?」って言ってもらいましたが、結局・・・今に至るわけで。
☆みんな心配してくれてありがとー!☆
4月初めからマーキングが始まってしまい、家中おちっこ臭くて大変でした(もちろん昼間預かってもらってる実家でも大変ご迷惑を・・・)
。調べるとあまり早い時期に去勢手術をやるとリスクが大きいとのことでしたが、もう8ヶ月になったので5月初めに去勢手術をしてもらうことにしました。
手術後マーキングはピタっとなくなりましたが、マーキングがなくなったと同時に、ずっと預かってもらっていた実家にも行きたがらなくなってしまい
GW明けからずーっと家でお留守番させることになりました。が、普通のにゃんこは放っておいてもいいのでしょうが、てんてん君の場合困ったことが2つ。
1つは洗面所の蛇口からじゃないと水を飲まないということ。
小さい頃は汲み置きを飲んでいたのに、いつからか突然、絶対に飲まなくなってしまったのです。
なので、日に何度か誰かが洗面所の蛇口を開いて水を飲ませてあげないといけないのです。
2つ目は、うんにゃー(う●ち)をおしっこ砂の下に敷いてあるシートや新聞紙の上にするので、さっさと取らないと、
次のおしっこができない状態になってるのです(砂やシート、新聞紙をぐしゃぐしゃにかき出しています)。
とにかく留守番させるのにも、手がかかります。
そして2007年8月16日、てんてん君が我が家に来てから丸1年になりました。
去年の今頃、毎日睡眠時間2,3時間で仕事に行ってフラフラしてた1ヶ月。
そして毎日、朝起きて死んでたらどうしよう・・・って、恐る恐るてんてん君を起こした日々。
今は生活も家の中も180度様変わりし、すべてがてんてん君中心。昼間いない分、早朝と夜は甘えたり・暴れたり・・・。
いまだに噛み癖が治らず、かまってあげないと腕や足にタックルして、噛んだり、猫パンチしたり・・・。
それでもこれからも、怪我のないように、病気しないように、暑くないよう寒くないよう・・・過保護に育てあげるわけであります。
かくれんぼが大好きにゃ
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電話が小さくなった気がするにゃ
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