♪ダブリンの虹♪

~初めてのアイルランドは最初から汗汗のトラブルが発生!~

~その1~
出発の日&2日目

最近は夏と冬の計2回行っていた海外ですが、今年は家の修理やトイレのリフォームに加えて、2匹目のにゃんこ「がっちゃん」を保護したことで、夏場は時間が取れなくなってしまい、
今年はこのアイルランド旅行(+パリ)1回だけになってしまいました。

 実は今回は長年コツコツと貯めたエールフランス航空のマイレージを使って・・・往復ビジネスクラス!!
去年の春にエアフラはマイレージの有効期限を改定し、3年から20か月と短縮されてしまったので、早めに使っちまおう!と今回使用に踏み切ったわけであります。ちなみにビジネスク

ラス往復に乗るためには16万マイル必要で(以前は12万マイルだったんですけど)、私が持っていたのが16万7900マイル!
まあ大事に貯めておいても期限がきたらパーL(゚□゚)」ですから!

 マイレージの特典利用だと席が限られてしまうので、8月の終わりには席を確保しておきました。私が旅行を予定していた10月中~下旬はすでに10月22日と27日しか空席がなく、帰り
も2~3日分しか空いてませんでしたが、10月27日出発で11月5日成田着が確保できました。

 例年だと11月末から12月中旬までの間に旅行していたのですが、去年、どこに行こうか迷っていた際、マルタ共和国ともう1ヶ所「アイルランド・ダブリン」が候補でした。でもいろいろ
と調べると、かなり寒そうだったし、面白そうだと思った「中世晩餐会」というディナーショーが10月末までという情報だったので、せっかく行っても参加できなければ意味がないと思い、
去年去年はあきらめた経緯がありました。というわけで、アイルランドに行くのだったらどうしても10月中に行かなければならなかったのです。
※その後調べたら、10月末までは毎日開催、それ以降は週に1~2回となるようです。

 てんてん君が我が家に来てから毎回出発の日はバタバタと忙しいですが、今年はがっちゃんも加わって、更に留守の際ににゃんこたちのお世話を頼むのに万全を期すために、いろ
いろなグッズを揃えたり・指示したりであっという間に出発の時間。がっちゃんは私が行くといつもなら柵のところで鳴くのに、今日に限ってはベッドの上で伏せの姿勢でこっちを見ている
だけでした。もしかしたら長く出かけるのがわかっていたのかも?てんてん君も朝からバタついているのを疑いの目で見ていましたが、出発の時は寝ていたので、そおっと外に出ました。

空港でチェックインしようとしたら「自動チェックイン機でお願いします」と足止め。担当のおねーちゃんが全部やってくれましたが、何度やってもエラーが!
「お客様のご予約は自動チェックイン機ではできないようなのでカウンターでお願いします」とのこと(自動チェックイン機の立場っていったい???)なので、ビジネスクラスのカウンターに行くと…
 「…お客様、パリ~シャノン空港へのフライトが欠航になっておりますので、お客様のご予約はパリ~ダブリンに振り替えられています」と…!!!
 「へっ?…じ、じ、じゃあ…私はダブリンからどうやってシャノンに行けばいいんですか?」
 「それは…現時点ではダブリンまでになっていますので・・・」
 「でも私はシャノンに行く予定でスケジュール組んでますし…別の便を手配してくれるんですよね?」
 「・・・上のモノに聞いてまいります」と隅にいた上司に相談するも・・・
 「申し訳ございませんが、こちらではこれ以上のことができませんので、ダブリンの空港で地上職員と交渉していただけませんか?」

    

ウエルカムドリンクと私のお供ショーン君   前菜

   

メインはお魚  デザートのフルーツタルト 朝食はオムレツかクレープで、クレープをチョイス

ダブリンに強制的に振り替えられたものの、唯一の救い(?)は、当初12:30に振り替えられていたのを7:20の便に変えられたことでした。
 本来ならパリに4:20に着いて、シャノン行きは11:30。約7時間の待ち時間でしたが、それは最初から覚悟の上で文庫本を2冊持参して待つことにしていました。それが早い便に乗ること
になったので、文庫本は重いだけの荷物になってしまいました(結局旅行中1ページも読みませんでした…笑)。

 実は実は…一番最初の予約は成田~パリ~ダブリン~パリ~成田で、パリ~成田は7:20が予約できず10:30を確保していました。でもその後、旅行の行程を計画中に予定変更、エア
フラに電話して7,600円の変更手数料を払って、11:30発のパリ⇒シャノンに変更していました。もし最初に7:20が予約できていたら、7,600円の変更手数料を払うことなく、自分でシャノン
行きの国内線を予約していたと思います。
 一応カウンターで変更手数料を払ってシャノンに変えたということを説明したところ、「クレームレター」を渡されて、こちらでお願いしますとのことでした。

 「そんなあああああ~~~( ̄□ ̄;)!!」と思いながらも、粘ばったところでどうしようもないのでカウンターを離れましたが、ショックのあまり何をしていいのかわからない状態。
とりあえず落ち着くために友人にメールして、この状況を伝え励まされて、出国手続き。せっかくビジネスクラスラウンジが使えるのに、心の余裕もなく、また、カウンターで時間がかかっ
たせいでゆっくりする時間もなくなってしまったので、出発のゲートに行って搭乗前にダーリンに電話。「楽しんできてください」と言われましたが、重い気分で乗り込みました。

 そうそう、同じカウンターでチケット発券の際に「お席はどうしますか?」と聞かれたのです。私は8月中旬の予約時にすでに一番後ろの窓側の席を確保していて、プリントアウトした書
類にもちゃんと記載されていたのに、いまさら席は?っていったい???
 「えっ?席も予約の時に決めてあるんですけど・・・」
 「・・・そうなんですが、申し訳ございませんが、お客様の席は・・・(口を濁す)、あの…その前の席の11が空いていて、お隣の席は不備があって空席になっておりますので、そちらが良いかと…」
 「・・・・・・・・・じゃあそこでいいです。」
…2か月以上も前に確保してあった座席までキャンセルかあ!?

ということで、一番後ろから2番目の窓側に座りました。で、本来なら私の座るはずだった席には・・・関係者っぽいフランス人が座ってました。

過去何度かビジネスクラスに乗っているんですが、最後に乗ったのは2002年ノースウエスト。あの頃はまだエコノミーに毛が生えたくらいだったですけど、やっぱりだんだん設備も良
くなってきてますねー。完全フルフラットでマッサージ機能まで付いてました!行きは夜便ですから、映画1本だけ見て(トランスフォーマー/リベンジ)爆睡。エコノミーの時は何度か目が
覚めたものですが、1度も起きることなく、12時間半があっという間に感じました。また、着いてから丸1日動きまわっても、全然疲れませんでした。

 早朝4時過ぎ、パリ シャルル・ド・ゴール空港2E(以前は2Fでした)に到着。飛行機を出たところで、私の前の席のおじさんが歩きながら話しかけてきたので、「降りたらカウンターでシ
ャノンの件相談してみよう」って思ってたのに、お話が切れなくてカウンターの前を通り過ぎ、おじさんは「次のフライト(チェコに行くそうでした)まで時間があるから、ラウンジを探そう
・・・」とウロウロ。成田でもらったラウンジ用チケットの裏に地図がありましたがとても見難くてわかりづらいのです。おじさんはそばにいた掃除のおじさんに英語(?)で聞いてましたが
(掃除のおじさんに聞いてわかるのか?)、彼は「外だ」と入国審査の方を指さしていたので、私は何も考えずに外に出てしまいました!が、大間違いでした!!その掃除のおじさんがい
た場所の手前を左に曲がるのが正解だったのです!結局入国してしまった私は当然中に戻ることはできず、遠回りして再度出国しようとしたら、6時からだと言われ・・・6時まで待つこと
に。時間は5時少し前(泣)。チェコに行くおじさんはきっと左に曲がって無事ラウンジに着いたんだと思いますが、でも・・・お話好きのおじさんと離れることができて良かったかも…。

6時になってかなり混んでいた出国手続き&荷物検査を終えると、もう6時25分になっていました。
せっかくなので15分だけでも…と急いでラウンジを探すと、入って左の奥(右からも行けます)にエレベータ&階段があっ
てそれを上ると広~いラウンジがあり、飲み物や食べ物が豊富でとっても居心地がよく、何時間でもいられそうでした。
なのにたった15分しか時間がない(泣)…ちっ!

 ラウンジは入口のカウンターをはさんで右と左に分かれていて、どちらも広くて明るくて、写真のイスとテーブル席とは別にソファーのコーナーもあります。
 新聞は日本のものもありました。飲み物はビンやペットボトル入りのもあるので、機内に持ち込んで…ダブリンの空港でひと息ついた時にいただきました。


パリから約1時間半でダブリン到着。入国手続き後、カバンをピックアップして…出発階にあるエールフランスのカウンターに行きました。最初何を言いたいかわかってもらえなくて、「チ
ェックインだったらあそこよ!」って感じでしたが、「そーじゃなくて、パリ~シャノンの便がフライトキャンセルになってダブリンまだ来ることになったが、私はシャノンに行きたい。どうすれ
ばいいんですか?」って、つたない英語で説明しました。それでも「チケットはダブリンまでになってるんだから、それで終わりじゃないの?」としか言ってくれなくて、「でも私はシャノンに行
きたい。フライトキャンセルになっちゃったんだから、どうすればいいの?」って粘りました。係りのねーちゃんは渋々「じゃあここに電話して」と電話番号をくれましたが、「これはパリ?」と
聞くと「ロンドン」とのこと。なんでわざわざロンドンに電話しなきゃいけないわけ?って顔をしてると・・・更に渋々電話してくれましたが、なっかなか電話がかからない様子(ってことは私が
かけてもかからなくて困ってたわけで)。やーっと電話が通じたものの、結論は…「ダブリンまでのチケットを出したからそれで終わり」ということでした。
 
 成田でもここダブリンでも粘ってもこれ以上どーにもならないのであきらめ、もう帰ってからクレームしてやる!とカウンターを離れ、キャリーバッグを引っ張って到着階にある「ツーリス
トインフォメーション」に行き、「シャノンまたはリムリックに行きたいがどうすれば良いか」尋ねると、「エアリンガスに乗ればすぐだから、絶対にそれがいい」とのこと。一番安いリムリック
までのバスは時間がかかるし、同じくリムリック行きの電車はまずヒューストン駅まで行かなければならないし。
 再び出発階に戻って「エアルンガス」のチケットカウンターに行くと、11:30発のシャノン行きの便が取れると言うのでカードで購入。すぐにチェックインして搭乗口に行きました。

 エアリンガスのシャノン行きは、シャノン経由ボストン行き。なので大きな飛行機でした。シャノンには12:25着。フライトキャンセルじゃなければパリからシャノンに着いてる時間とほぼ
同時刻に着いたわけです(苦笑)。

 シャノン空港到着後、空港を出た左にバス停があり、事前に調べておいた13:20(1時間に1本)のボンラッティ経由のリムリックバスに乗り、乗り込む際に運転手さんに「ボンラッティに
着いたら教えてください」とお願いし、無事20分後にボンラッティに到着しました!

 この「バスに乗る時に運転手さんに降りる場所を教えてください」と言うのはとっても重要なんですよ!パリ~オペラ座などの停車することなく一気に目的地に進むバスならともかく、停
車場所がいくつかある場合は必ずそうしないと大変なことにまります。以前ポルトガルのリスボンに行った時に、乗客は私1人だったので「降りる場所を聞いてくれるかな?」なんて甘い
考えでいたら、全然そんなことなく発進。途中で私が運転席まで行って「●●で降りたい」と言うと、ちょうど私が降りるはずのバス停を通り過ぎてしまったところで、結局その2つ先で降
ろされ「ここはどこ?」状態。何人かに聞いてホテルにたどり着けましたが、キャリーバッグを引っ張って長く急な坂道を上るハメになり、それ以降、乗った時に降りる場所を教えてもらう
ように伝えておくことを必ずするようになりました。

 バスを降りて、すぐ目の前には「ボンラッティ城」があり、私の宿泊先である「ボンラッティ・キャッスル・ホテル」は城の前と書いてあったので、バスの進行方向に100m進んで右を見ると
…右奥にHPで見たホテルの建物が見えました。


チェックインして荷物を置いてすぐに外出(いつものことながら早っ!)。ホテルから徒歩3分のところにある「ボンラッティ民俗村&ボンラッティ城」に行きました。

初めの方に書いた私が行きたかった「中世晩餐会」がこの「ボンラッティ民俗村&ボンラッティ城」の「ボンラッティ城」で行われるのです!「ボンラッティ城」以外にも2ヵ所のお城で「中世
晩餐会」が行われているそうですが、調べても「現地発着ツアー」等がなく、また3ヵ所ともダブリンの反対側、アイルランドの西側にあるお城で、その中でもこの「ボンラッティ城」が一番行
きやすい場所だと思い、最初は近くにある大きな街「リムリック」のホテルを考えましたが、ボンラッティ城の近くにもホテルやB&Bがあるので、夜遅く帰るならお城の近くのホテルが安心
安心!ということで、「ボンラッティ・キャッスル・ホテル」に決めました。

 この「中世晩餐会」はすでにネットで予約しておいたのですが、それがアイルランドに着いた日の夜だったので、どーしてもその前にシャノン空港に着かないといけなかったので、フライト
キャンセルになったものの、スムーズに来ることができて本当にラッキーでした。

 ちなみに「ボンラッティ」は「BUNRATTY」と書き「バンラッティ」と表記してある場合もありますが、私が現地で聞いた限りでは「ボンラッティ」のようでしたので、「ボンラッティ」と書きます。

  

「ボンラッティ民俗村」(BUNRATTY CASTLE & FOLK PARK)には昔のアイルランドの住ま
いなどが再現されていて、家の中の暖炉には本物の火が入ってます。
ほとんどは平屋の小さな家の中で、左の写真の家は2階建の民俗村の中では大きな家。

写真は2階の踊り場から撮っています。

「民俗村」と言っても、そんなに古いものではなく、映画「アンジェラの灰」(原作は「アンジェ
ラの祈り」)の時代、1930年代、1940年代のアイルランドを再現してるもののようです。
実際の「アンジェラの灰」の舞台は、隣の大きな街「リムリック」です。

 

右:ボンラッティ城 パッと見小さく見えますが、内部は各階大きな1つの部屋になっています。

「中世晩餐会」が始まる17:30まで「民俗村」にいようと思っていたのですが、そう時間が潰せなかったので、一度ホテルに戻りました(やっぱり近くて良かった)が、ホテルに戻る途中にあ
るショッピングセンター(雑貨や土産物などの店と洋品店)を見て回ってると時間があっという間に経ってしまったので、あわててホテルに戻り、化粧をなおして、再びボンラッティ城へ。

 「中世晩餐会」はネットで予約でき、更にネットだと少し安くなります。本当に便利な世の中になりましたねー。時間は17時15分。昼間入った「ボンラッティ民俗村」の入園口がある建物
とは反対側にある「中世晩餐会」の受付カウンターがある建物に入り、ネットで予約した際の予約番号を言って受付終了。入場してお城に向かいました。
 私がお城に着いた時はまだ私を含めて5,6人で、もう15分前なのにこんなに少なくて今日はいったい何人くらいのお客さんが来るんだろう?と思ってましたが、開始時間少し前に案内
された4階の広間に行って、歓迎の「ハニー」というはちみつのワインを飲みながら、広間の真ん中で演奏しているハープとバイオリンを聞いていたら、続々とお客さんが入場してきて、最
終的には200人以上!この「中世晩餐会」は17:30と20:45の1日2回。どっちの方がお客さんが多いんでしょうねー???私が予約した17:30の回には子供もたくさん来ていました。

 その後、2階の食堂に移動。お城の中の階段が狭くてとっても急なので足の悪い人は大変そうでした。。食堂に行くと、昼間見学の際に見た何もないただの「長テーブル」の上に、食器
などがびっしり並べられていました。席に着く前に係りの人がちゃんと何人グループか聞いて、テーブルを振り分けていました(あの人数が勝手に座ったら大変だろうと思ったらちゃんと
やってくれるのね!)。私が…「1人」と言うと、「えーっ1人!本当?それはさびしい…」って言いながら前の方の席を用意してくれました。私の前の席は、お城に来た時に一緒だったドイツ
人夫婦、右隣りは陽気なオージー夫婦で、晩餐会の間中、1人の私にとっても気を使ってくれて、楽しく過ごすことができました。

 晩餐会の食事はスープから始まり、スペアリブ、鶏肉と温野菜、デザートで、フォーク・スプーンはありませんが、ナイフだけは1本使えます。ガイドブックで「手で食べる」ということ知って
いたので、ウエットティッシュ持参。ナイフやフィンガーボールがあっても手がベタベタ。周りにウエットティッシュを配ったらとっても喜ばれました。でも…左側のカップル、フィンガーボール
の水飲んでました!

 

中世の衣装を着て歌や踊りやお話し、給仕もこなします!

「ハニー」というお酒。子供たちにも配られて、お酒が飲めなくても美味しくいただけました!

  

スペアリブ に 鶏肉 (肉多すぎ!) そして、甘いデザート

1階に移動してから、コーヒー紅茶をいただきました(立ち飲み)。

出口ではバグパイプでのお見送り。これで私たちの17:30の回が終わり、次の20:45の回のお客さんと交代となります!

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